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転院を決意 [脳腫瘍(髄膜腫)]

自宅へ戻り、夫と相談しました。
外科的手術は怖いから放射線(ガンマナイフ)にしようかという話になったので、まずはガンマナイフを受ける別の病院のwebサイトをチェックしました。
すると、そこには、「髄膜腫の治療の第1選択枝は、摘出である。」と明確に記載が。
先生は、手術でも放射線治療でもどちらでもいいよ、と言っていたはずなのですが、、、

他のサイトをいくつか当たりましたが、髄膜腫の治療の第1選択枝は、「摘出術」または「経過観察」と書かれていて、「ガンマナイフ」を挙げているところはありません。
ここで、外科手術、放射線治療、経過観察の3つのどれでもいいというN総合病院の先生の提案に対して疑念が生じてきてしまいました。
一旦生じた疑念はなかなか消えません。

そこで、高校の同級生で医師のA君に状況を説明してセカンドオピニオンを取ったほうがよいのか相談してみました。
A君は心臓血管が専門なので、A君が所属する病院の脳神経外科の先生に意見を聴いてくれるとのことでした。

A君の返事を待つ間、インターネットを使ってひたすら検索です。
そして、N総合病院のwebサイトからN総合病院での脳外科の手術成績の資料を発見。
それによると、ここ3年ほど1度も脳腫瘍の摘出手術が行われていないことが判明しました。
N総合病院での対応は素晴らしく、不満はないものの、さすがに、3年間1度も手術の経験が無い病院に頼むのは怖すぎます。
そこで、半分転院を決意して、次は転院先の病院探し。
「東京だし、きっと良い病院があるはず。」という信念の元、更にインターネットでの検索です。
色々と調べてみると、ほとんどの病院のwebサイトで手術実績が公開されていることを知りました。
また、厚労省のwebサイトでは、全国の病院における病気別の手術実績、患者数が記載された詳細な資料を手に入れることができました。
これらの資料から、①手術数が多いこと、②自宅から通いやすい場所にあること、の2点の観点から、K病院とT病院を病院を転院先の候補としてピックアップしました

A君からは、次の日に返事がすぐきて、
「当院の常識的の脳外科医に尋ねました。年齢的にも、大きさからも、あまり迷わず「摘出術」を勧めると即答されました。3cmの大きさはガンマナイフのギリギリだと、かつ長期の成績が不明とのことでした。どこで受けるかも重要ですね。」
そこで、2つの病院を転院先として考えていると伝えたところ、
「T病院は全く問題ないと思います。K病院は詳しく知らないのですが自宅から近いのなら選択枝になると思います。」
との返事が来ました。

ここで、自分の中で下記の方針が決まりました。

①治療の希望は、摘出術
②病院は、T病院

2017年5月25日のことでした。
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最初の病院にて [脳腫瘍(髄膜腫)]

N総合病院の脳外科では、診察→造影剤を使ったMRI検査と、1週間ほどでトントントーンと進んでいきました。
この間、仕事が暇だったこともあって、髄膜腫についてネットで調べ、髄膜腫はそのほとんどが良性腫瘍で比較的予後が良好であることがわかりました。
また、治療の選択肢としては、①開頭手術、②放射線治療、③経過観察の3つがあり、それぞれのメリット・デメリットがあることがわかりました。

ここまで勉強して、「開頭手術は髪を剃らなきゃいけないし痛そうだし嫌だな」と思いながら、MRI検査の結果を聴きにいきました。
検査の結果は、①髄膜に腫瘍ができているように見えること、②脳との境界が比較的明瞭であること、③髄膜腫特有のDual Tail signが見られること、からほぼ髄膜腫で間違えないという診断でした。
正確には、脳の右側の円蓋部にできた「円蓋部髄膜腫」で、大きさはざっくり測って35mm程度。

今後の選択肢としては、上記の3つの選択肢が示され、それぞれのメリット・デメリットの説明をされました。

①外科的手術の場合
 メリット:腫瘍を摘出できるから、完治が期待できる。
 デメリット:手術による後遺症が残ることがある。

②放射線治療の場合
 メリット:開頭しないので身体の負担が少ないこと。
 デメリット:放射線を照射することによる脱毛等が発生する可能性がある。

③経過観察
 メリット:何もしないので身体の負担が少ない。
 デメリット:いずれ摘出することになるかもしれない。

ここまでは想定内です。
これを踏まえた上で脳外科の先生はどの治療をお勧めするのかしらと、思っていたら、

先生:この3つの方法のどれでもいいと考えますが、どれにしますか?
私:(え??いきなりどれにするかですって?!そんなの選べるわけないじゃない!!)
先生:・・・
私:どれを選べと言われても・・・今、ここですぐに選ぶのは無理です。しばらく考えてさせていただけないでしょうか。
先生:もちろんです。結論が出たらまた来て下さい。でも、長くは置かないでください。必ず来て下さいね。

すぐに結論を出さなくて済んだのでホッとしたところでこの日の診察は終わりました。
ところで、N総合病院は放射線治療を行う装置を持っていないことを事前の調査で知っていました。
そこで②を選択した場合、どうなるかを聞いたところ、その場合、更に別の病院へ行ってもらうとのことでした。
念のため、その病院の名前を聞いて、この日は帰宅しました。


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脳腫瘍(髄膜腫)発見の経緯 [脳腫瘍(髄膜腫)]

昨年(2017年)5月GW明けにインフルエンザに罹りました。
38℃超えの熱。
近所のかかりつけのO医院でイナビルを処方されて程なくして熱は下がりましたが、今度は両足にしびれと痛みが起こりました。
しばらく痛みが続き、よくなるどころか通勤で歩くのも辛い状態に。
「これは変だ」ということで、再びO医院を訪れたのは5月の中旬。
ウィルス性の筋炎かもしれないとのことで、O先生が近所のN総合病院の神経内科へ紹介状を書いてくれたので、その足で近所のN総合病院へ。

N総合病院では、血液検査やらもろもろを受けて、急遽頭のMRI検査を受けることに。
「足の痛みなのになんで頭のMRIですか?」と聞いたら、先生曰く「頭から来ることもあるので」。
「へー頭から足に痛みがくることがあるのね。」と呑気に考えながら、MRI検査を受けました。
結果は週明けとのことだったので、その日は痛み止めだけをもらって帰りました。

そして、週明けに再びN総合病院へ。
痛み止めを飲んでも両足の痛みは相変わらず。
診察室に入ると先生がMRI検査の画像を開いていました。

先生:具合はどうですか?
私:薬は飲んでいますが、まだ痛いです。
先生:そうですか。ところで、先日のMRI検査の結果が出ていまして、足の痛みと関係するようなものは何も見つからなかったのですが、別のものがありまして。。
私:(???)
先生:恐らく「ずいまくしゅ」だと思います。
私:「ずいまくしゅ」って全く分からないのですが、どんな字を書くのですか。
先生:「髄膜腫」です。(画像を見せながら)これですね。
私:これのせいで足が痛いのですか?
先生:いえ、足の痛みは、これが原因ではないと思います。が、脳神経外科のほうで詳しく見てもらったほうがいいですね。
私:では、足の痛みの原因は何ですか?
先生:検査した限りでは特にこれといった原因が見つからなくて、、、とりあえず、様子を見ましょう。もう少し強い痛み止めを出しておきますね。脳神経外科のほうへ送っておきますので、都合のいい日に行ってください。

この時点では「髄膜腫」が脳腫瘍の一つであることもわからずにいて、自宅へ帰ってインターネットで調べて初めてそれが脳腫瘍の一つであることを知りました。


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経過観察中です [脳腫瘍(髄膜腫)]

さて、ブログ更新のきっかけの一つとなった脳腫瘍について。

昨年9月に摘出手術を受け、現在は経過観察中です。
心配してくださったみなさま、ありがとうございました。

脳腫瘍といっても実は100種類以上あるそうです。
私のは、髄膜腫。
髄膜腫といってもこれまた10種類以上あって、私のは、atypical meningioma (非定型(異型性)髄膜腫)。悪性度は、WHOの分類でグレード2(中間悪性)。
グレード1(良性)が90%を占める髄膜腫としては比較的珍しいものです。特徴の一つとして、再発率が29%~50%と比較的高いことが挙げられます。

髄膜腫は、脳腫瘍全体の20%以上を占める、脳腫瘍としてはポピュラーなものですが、発生原因は分かっていません。
女性に多いことから性ホルモンとの関係が示唆されていますし、染色体の変異も多く見られることからそれとの関係も示唆されています。
残念ながら効く薬は現時点ではないので、治療の選択肢は、(1)摘出手術、(2)経過観察、(3)放射線治療、となります。
色々と悩んだ結果、(1)を選択しました。
そして、10日間ちょっと入院した後に職場復帰。
現在経過観察中ですが、テニスを楽しめるまでに復帰しています

発見から現在に至るまでの経緯をこのブログでぼちぼち綴っていきます。


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